三皿です。
私のお気に入りのおすすめ漫画を紹介させていただきます。
今回紹介する作品は冬目景先生の「羊のうた」です。
おすすめ漫画「羊のうた」を紹介
作品情報
作品:羊のうた(全7巻) 幻冬舎 ※文庫版は全4巻
連載:コミックバーガー→コミックバーズにて1996年1月号から2002年11月号まで
作者:冬目景
他の作品:イエスタデイをうたって、幻影博覧会、ももんち
あらすじ
高校2年生の高城一砂は放課後の美術室で赤い絵の具を見て倒れてしまう。そんな時、ふと昔の記憶がよみがえり、小さい頃に生き別れた姉や実家のことを思い出す。その日の帰り道、かつての実家がどうなっているのか、立ち寄ってみるとそこには姉の千砂が住んでた。そしてその姉から、自分たち姉弟の秘密を告白されてしまう。
それは高城家は「吸血鬼の家系」であると。
不穏な空気がプンプン
序盤からしてバッドエンドの予想がぷんぷん漂う雰囲気を醸し出しています。
特殊な家庭環境である主人公の高城一砂は小さい頃から父親の友人夫婦に育ててもらっている高校2年生。あと1年で高校も卒業となり、進路のこともそろそろ考えていかないといけない時期も相まって、ちょっとセンチメンタルな感傷に浸ってしまう。
そんな葛藤をしている主人公が、生き別れの姉に偶然にも再開するところから物語が動いていきます。一砂が姉の千砂と出会うことで、生き別れだった姉弟の再会を喜ぶべきところですが、そういう展開にはならないです。
この姉と出会ってしまったために、一砂がどんどん行ってはいけない方向に進んでいってしまいそうになります。
この何とも言えない世界観は、一度読んでしまうと最後までずるずるとページをめくってしまいます。
高城家の秘密
この秘密がこの物語の核になっており、それが「吸血鬼」です。この「吸血鬼」という奇病によって主人公姉弟、そしてその周辺のキャラもどんどん巻き込まれていきます。読んでいてつらいシーンもありますが、続きが気になってしまいます。
最後に
とても濃厚で重たいストーリーの漫画です。
主人公の姉弟もそうですが、周辺キャラも皆この姉弟を思って行動していきます。それぞれの思いが錯綜して、それぞれの思いも分かりつつも展開はどんどん嫌な方向に進んでいってしまいそうで目が離せなくなっていきます。気が付くとどっぷりこの世界観に浸っています。
冬目景先生の別作品でお気に入りの作品がありまして、こちらもおすすめです。
まだ読んだことがない方は、是非一度読んでみて下さい。
ではでは。
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