三皿です。
これまで数々の漫画を読んできました。泣く泣く手放してしまった作品もありますが、そんな私がこれだけは捨てられないと本棚に大事にしまってある漫画を紹介していきます。
今回紹介する作品は、相川有先生の「DARK EDGE」です。
学園ホラー漫画「DARK EDGE」
あらすじ
母親と死別し、父親が経営する四辻学園に転入することになった高城九郎。その高校では「日没以降の敷地内への立ち入りを禁ず」という不思議な校則があった。失踪していた女生徒・岡元を捜すため、日没後の校内に残った九郎たち6人は昼間とはまるで違う「夜の四辻学園」を目にする!! 相川有の描く傑作学園ダークファンタジー開幕!!
「日没以降の敷地内への立ち入りを禁ず」という謎の校則がある学園を舞台に、学園の裏に隠された秘密に気付いた生徒たちの生きざまを描いた作品になっています。
また学園もので”生きざま”というと大げさな表現かと思われますが、本当に命懸けなんです。
日没以降の敷地内への立ち入りを禁じる学園が舞台
この学園に転校してきた主人公の高城九郎は、たまたま居合わせたクラスメイト5人ととあるハプニングが起こったことによってこの校則を破ってしまいます。
日没と同時に音を立てて正門が閉まる学園。そして消灯。昼間の賑やかだった学園から一瞬にして雰囲気ががらりと変わってしまいます。
命さながら夜の学園から脱出した6人は、この学園に隠された秘密をさらに暴くべく、そして他に自分たちのような被害者を出さないために行動を開始していきます。
この6人が、どんどん学園の夜の世界に入り込んでいってしまいます。
作品情報
- 作品:DARK EDGE 全15巻 メディアワークス ※文庫版は全5巻
- 連載:月刊電撃コミックガオ!にて1998年8月号から2006年4月号まで
- 作者:相川有
- 他の作品:極楽丸、ミミツキ
連載開始は1998年と2021年の今からもう20年以上前の作品です。
ちょうど単行本が6,7巻辺りの時に偶然出会いました。
なぜか軽快に感じてしまう相川先生のセンス
読んでもらうと分かるんですが、この漫画結構人が死んだり血が出たりと血生臭い漫画なんです。なんですがぶっちゃけそんな雰囲気が全然感じられません。絵がグロいわけでもなく、命懸けの緊迫したシーンなのにちょいちょいギャグが飛び出してきたりと読者にハラハラさせようとする雰囲気がなく、全体的に軽いノリな感じで書かれています。この辺は相川先生のセンスでしょうか。
そして物語が進んでいくうちに、四辻学園の秘密が少しづつ明らかになっていきます。この秘密が少しずつ暴かれていくんですがこの辺のストーリー展開も天才的です。
さらにこの秘密に対する受け止め方が、主人公達6名でそれぞれ微妙に違っているのがまた良い味を出しています。この6人が単に団体行動するのではなく、それぞれが自分の考えをもって行動していきます。
個人的にはこの部分の描き方が、この漫画の面白いところだと思ってます。
意見が違って仲たがいしたりと読者としてはもどかしい気持ちがあったりしますが、逆にそれが高校生らしくリアルな行動に思えてしまい色んなキャラに感情移入してしまいます。そして気が付くとこのDARK EDGEの世界にどっぷり浸かってるはず。
最後に
学園ホラー漫画として紹介しましたが、ストーリー展開が非常に秀逸な漫画でもあります。
この6名が最後にどうなってしまうのか、興味のある方は是非読んでみて下さい!
最後に、相川有先生のファンが一人でも増えたらうれしいです。
ではでは。
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